人づてに聞く・口コミを英語で言うと?


人づてに何かを聞くことは日常よくあります。確からしい情報もあれば、本当かなと疑いたくなるような情報もあります。たとえば、誰かが会社を辞めるということを人づてに聞いても、出所が怪しければうそ臭いですし、逆に自分の元恋人が誰かと結婚したという話を風の便りで聞けば、無条件で信じてしまいどこか寂しくなるということがあるでしょう。
そのような「人づてに聞く・口コミで聞く」というのを英語では、

hear through the grapevine

と表現します。grapevine [gre'ipvain][グレ'イプヴァイン] というのは「ぶどうのつる」という意味です。直訳すると「ぶどうのつるを通して聞く」となります。使い方は、たとえば上記の例で、誰かが会社を辞めるということを人づてに聞いたという場合は、

I heard it through the grapevine that you left the company.
 (人づてに聞いたんだけど、会社辞めるんだって?)

となります。
でも、どうしてぶどうのつるを通して聞くことが人づてに聞くことになるのでしょうか。

それは、18世紀のアメリカに由来があります。モールス信号で有名なモールスが電報を発明すると、電線や電信柱がアメリカのあちこちで立てられるようになり、いろいろな情報が送られるようになります。その電線がちょうどぶどうのつるのように電柱にこびりついていたので、人々はgrapevineと呼ぶようになったのです。
そしてその後、南北戦争が始まります。この頃には電報はかなり普及していたようで、かなりの情報が飛び交っていたようです。いろんな噂話や怪しい話も含まれていたそうです。そんなことから人づてに聞いて、真実かどうかわからない話を「through the grapevine」と表現するようになったそうです。




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