英語の勉強は12月から始めよう

新年の1月を迎えると、一年の目標を考えますよね。「今年はこれを達成しよう!」と心に決めるあれです。
その目標リストによく登場するのが「英語の勉強をがんばろう!」です。今年こそは英語の勉強をがんばろう!と思い立ってNHKラジオ講座のテキストを買ってみたという経験がある人も多いのではないでしょうか?


では、そのテキストは何月まで買ったでしょうか?思い出してみてください。8月まで?4月まで?いや、2月号もない・・・、なんてことになってないでしょうか?実は英語のテキストが一番売れるのが、1月と4月らしいのです。1月と4月というと、いわゆる新年度になります。新しい年の変わり目なんですね。みんな考えることは同じで、新年になったから心新たにして、目標を立てて英語をがんばろう!と思い立っているというわけです。


でもそれから何ヶ月続くかを考えると、あまり長く続いていると言う人は少ないのではないかと思います。もちろん、3ヶ月しか続かず、3ヵ月後にマスターできていれば全く問題は無いのですが、途中でやめてしまっている人が多いのではないかと思います。


新年度を迎えて気持ちをあらたにして何かを始めるのは良いことなのですが、基本的には続かないと思ったほうが良いかもしれません。心を鬼にして、自分の行動パターンを冷静に分析してみましょう。もちろん私も人のことは言えません。いろいろと長続きせず、葬り去られたものもたくさんあります。これまで目標を立てたもののうちで、いくつのものが続き、そして成功したかを考えると涙が出そうなほどです。


なぜ続かないのでしょうか?いくつか原因はあると思うのですが、続かない原因は、「気合が入りすぎる」ことと「あれもやろう、これもやろうと計画を立てすぎる」ことにあると思われます。実際始めたものの、無理な計画を立てたがゆえに、進み具合が遅々としたものであり、「ダメ、全然進んで無いじゃん。」とがっかりしてしまって続かないというパターンにはまり込みます。また、毎日勉強しようと張り切って計画をたてたものの、そのペースは自分にあっておらず、結局計画倒れに終わってしまうパターンもあります。これらはすべて、新年を迎えたゆえの気持ちの熱さに端を発しています。


ではどうすれば冷静に計画を立てることができるのでしょうか?おすすめなのが、前年度の12月のうちに新年度からの英語の勉強の計画を立てるということです。


なぜ12月なのでしょうか?


それは、次の年の手帳が売り出されるのは11月頃で、12月にはだいたい出揃っているのが理由です。えっ、手帳だって?関係ないじゃん!と思われるかもしれません。でも、そう思わずに、12月のうちに次の年の手帳を買って、新しい年の目標と計画を立てて手帳に書き込んでみましょう。12月であれば、新年という気持ちの熱さはありません。張り切りすぎた無謀な計画を立てることも少ないでしょう。冷静な心で、英語を勉強する計画を立案してください。


書き込むときは鉛筆を使ってください。1月を迎えるまでに度々見直してみて、やっぱりこの計画は無理かな?と思ったら消しゴムで消して書き直します。こうやって推敲することによって計画がスリムアップし、実行可能な現実的なものに変化を遂げます。これが新年を迎えるまでの数週間の時間の余裕のなせる技です。


実現可能なプランができたところで、新年の1月を迎えます。冷静な気持ちで寝られた計画を元に、熱い気持ちで勉強を開始します。新年を迎えるまでの時間で、頭の中で英語の勉強を進めるイメージが十分にでき上がっていると思います。このイメージトレーニングも、新年からの英語の勉強をスタートさせる上で大事なのです。「次はこうする、その次はアレをする」というようにイメージできていることで、無理なくそして確実に英語の実力が積み上がっていきます。


今年はいつもとパターンを変えて12月に計画を立ててみませんか?




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