英語力と仕事力

仕事で英語をバリバリ使っている人のインタビュー記事や書籍を読むことがあります。


いかに英語を勉強してきたかと言うことが書かれていて、どのような学習方法を用いたか、そのときの心のもちようなど、成功者のとった道筋を見るのにとても役に立ちます。実際にすぐに使えるような方法もあり、このような苦労して英語力を身につけた人の話は参考になります。


そしてかなり英語が使えるようになった後に、よく出てくる話として、「英語力以外の能力が必要と感じるようになった」ということが挙げられます。英会話力以外に必要だと思ったこととして、コミュニケーション力(英会話というよりは、いかに自分の思っている事を伝えるかという技術や意志など)やプレゼン力や交渉力などを挙げられる方がいらっしゃるように思います。


私も実際に働き始めて最初のうちは、業務に必要な知識や技術などを覚えることで一生懸命でした。そして少しずつそられのことが使えるようになってくると、やはり仕事の進め方や段取り力、上司やお客さんとのコミュニケーションも大事であるということに気づくようになりました。


実際、仕事というのは、業務に必要な技術力(経理の仕事をしているなら経理の知識や技術、パソコンを業務でよく使う仕事をしているならExcelやWordを使いこなしたりする技術、SEやプログラマーならハードウェアの知識やプログラミングができるスキル)などとともに、すべての仕事に共通して必要な仕事力(コミュニケーション力やプレゼン力、あきらめない粘り強さなど)を総合して進めていかなければならないことが多いのではないかと思います。


仕事で英語をバリバリ使っている人たちは、英語と言うものが普段の業務で必要な技術力としてまず位置づけられるのではないかと思います。毎日のように使わなければならないから、当然英語の学習を通して英会話力が身に付くように努力されるのでしょう。そうしていると、英語というものが業務で使える技術として自然なものになる。しかし、実際使えるようになってみたら、今度は伝え方や外国人との文化を理解する必要性などに気がつき、新たな問題が見えてくるということになるのではないかと思います。


英語を使って難しい仕事をしている人たちの記事を読んでいると、英語以外の仕事力にフォーカスが当たっていて、英語力が少しトーンダウンして見えてしまうこともありますが、彼らは前提として英会話や英語力はまずは身に付いていると理解して読んだ方が良いかもしれませんね。


つまり、英語を使って仕事を進めていく上ではどうしても技術力としての英語が必要なので、それは積極的に身に付けたほうがよさそうです。そして、すべての仕事に共通して必要な仕事力も同時に意識しながらスキルアップをはかっていくのがいいかもしれませんね。


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