英語教材で勉強するかどうか迷ったら


一日でも早くリスニングできるようになりたい、しゃべれるようになりたいと誰しも考えると思います。しかし、実際始めてみるとなかなか英語力がアップしたと実感できない、思うように進まないと感じることが多いのではないでしょうか。


英語の勉強は継続が大事だと言われます。英会話学校の講師をしていた私も、この意見には賛同します。言葉を覚え、使えるようになるにはそれなりの時間がかかると思います。英語力は階段状に伸びていく、とよく言われます。徐々にじわじわと上がるのではなく、ある日を境にポッと1つ上の段階に行くような感覚で、英語力がアップしたと実感できます。


ただし、階段状のステップアップですので、アップするまでは同じレベルでしばらく我慢の状態が続きます。


この同じレベルのままで英語力が伸びない状態のときは、少々疲れるかもしれません。うまく勉強のリズムがつきにくい最初の段階では、特に当てはまるかもしれません。ですので、英語の勉強を始めて1週間〜1ヶ月くらいでやめてしまう。そしてまたしばらくしたら英語の勉強を再開する。やめる。という繰り返しを繰り返し、1つ上の段階まで上がる前にやめてしまうので、英語のレベルが上がらないのではないかと思います。


かく言う私も同様の経験をしていたので、あまり偉そうなことは言えません。
何かを始めるときも、いまだに上記のようなパターンを繰り返してしまうことがあり、自己嫌悪に陥ることも度々です。


このような悪循環を避けるために、また勉強を継続しやすくするためには、何かしら考えて工夫していく必要があるように思います。いくつかの方法をこのサイトでも紹介していますので、是非ご覧になっていただければと思います。


また、継続して英語の学習を続けていくために、教材を利用するというのも1つの方法です。市販されている英語教材は、「継続しやすい英語学習」という点を考えて作ってあるものが多くあります。「楽しみながら英語をマスターする」という主旨で開発されただけあって、英語学習特有のストレスを軽減してくれるのではないかと思います。このあたりは相性があると思いますので、実際に試してみると良いでしょう。今はネットから試聴サンプルを申し込むことができるようになっていることが多く、事前に中身を確認できるのがありがたいです。


英語教材のメリットは他にもあり、1つはよく使われる表現や大事なものが1つにまとまっているということが挙げられます。外国人や英語のプロが関わって編集していることが大半ですから、効果的にポイントを絞って学習できるというのもメリットになるでしょう。


リスニングに関しては、レベルに合わせてしゃべる速度がゆっくりなものを選択できるというのもメリットです。インターネットラジオは無料で生の英語が聞ける貴重な学習素材ですが、速すぎたりボキャブラリーが難しかったりと、初心者には敷居が高いと感じる人が多いかもしれません。教材を使えばこのようなことはなく、レベルに合わせた速度とボキャブラリーで構成された内容を勉強できるので、このようなストレスは格段に減ります。段階を踏んでステップアップできるのがメリットだといえるでしょう。


英語教材は「聞くだけでしゃべれるようになる」と謳っているものがあります。これをそのまま鵜呑みにして、「英語ができるようにならないじゃないか!」と苦情のような発言をしている人をネット上でもよく見かけます。私はこの件については、どっちもどっちと言う気がしています。


この宣伝文句は確かに誤解を招きやすいものだと思います。実際に聞くだけでしゃべれるようになれる人は少数ではないかと思っています。それでも、しゃべれるようになる人や英語ができるようになる人がいるのは事実です。なぜ英語ができるようになったかというと、やはり教材の使い方が違うからなのではと思っています。


すべて受身でぼんやり聞いているだけでは、英語力が伸びなくても仕方ないと思います。ネットで苦情的な発言を行っている方は、このような学習の仕方を行っていたのではないかと思います。楽して英語力を身につけることは、一旦脇において考えたほうが良いと思います。


では、どのような方法で英語教材を使えば良いかというと、積極的に教材を利用する勉強の仕方を行えば、英語力はグンと伸びていくと思います。CDを何回も聞いて覚えるまで続ける、口でスラスラ言えるようになるまで聞くなど、継続プラス積極的に吸収しようと使い倒す、といったことをやっていると思います。このあたりは「石川遼に学ぶ英語教材の利用法」にまとめていますので、そちらを参照してみてください。


大事なのは、英語教材は英語学習を継続しやすくするために工夫されたものであること、レベルに合わせて効果的に学習できるように構成されたものであること、という2点を正しく理解しておくことです。その上で、積極的に英語を身につけようと継続的に取り組んでいくと、CNNや映画が聞き取れる日が訪れると思います。



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