ネイティブとの英会話(2)-日本の歴史・文化について

前回のコラムでは、日本の政治や経済、ニュースなどが外国人との間で話題になることがあるので知っておこうという内容でした。政治や経済について英語で会話するのはなかなか難しいのですが、それ以外についても日本のことが話題になることがあります。たとえば、外国人が日本に来た場合などがそうで、生活や文化の違いからたくさんの質問を受けることになり、英語で答える必要が出てきます。
今回はそのことについてご紹介したいと思います。


私が大学院に進学したとき、外国から研究者の方がよく来られていました。その度に、私は近くの駅まで迎えに行ったり、一緒に食事をしたり、観光に一緒に行ったりということをしていました。


日本に初めて来るという外国の方も当然おられ、食事をしていると「これは何?、どうやって食べるの?」とよく聞かれました。外国の方に喜んでもらえるように日本食のお店に連れて行くと、見たこともない料理が並ぶので当然ですよね。イカやクラゲなどの料理といったものは、単語を教えてあげれば伝わりますが、茶碗蒸しなどはどう伝えればいいのか難しかったです。教授が「Japanese pudding (日本のプリン) 」と言っていて、なかなかうまいことを言うなと思ったのを覚えています。ただ、日本食はいろいろな食材を使っているので、答えられない料理も多くあったのが残念でした。


観光に行った場合には、街を歩いているといろんな質問をされます。
ちょうどスギ花粉が飛び回る季節に外国の方が来られた時は、「なぜみんなあんなにマスクをしているんだ?」と聞かれました。花粉症と言う言葉を知っていればすぐに答えられたのですが、当時の私はこの単語を知らず、うまく答えられなくて悔しい思いをした覚えがあります。


お地蔵さんがあれば、「どうして赤いよだれかけをつけてるの?」と聞かれます。英語で答える以前に、そもそも理由自体を知りませんでした。


外国人の方が日本を見て驚くのは、「なんでこんなに街が綺麗なんだ?」ということです。われわれ日本人にとっては当たり前にしか思えないのですが、外国だとそうでない場合も多いようです。


日本の歴史博物館や地元のお祭りなどに連れて行ってあげると喜ばれるかもしれません。一度歴史博物館に一緒に行ったのですが、日本の歴史について質問されることも多くありました。日本にまだ武士がいると思っているのか、「日本人は腹切りをするんだろ?」と聞かれたこともあります。


葛飾北斎の浮世絵を見ていて、「彼はゴッホに影響を与えたんだよ。」と教えてあげることができたときはちょっとうれしかったですね。日本の歴史を外国に伝えられる感動のようなものがありました。


また、研究室に長期滞在した外国の研究者が日本を発つときに、「日本のお土産として、ふすまを買って帰りたいので、どこで買ったらいいか教えて欲しい。」と聞かれました。この時まで、ふすまを買ったこともなく、もともと家の中にあるものだと思い込んでいました。お土産にする発想すらないので、唖然とした記憶があります。
このときは「あまりに身近にありすぎてよくわからない。」といったのですが、笑いが起こって和やかになり逆に答えられなかったのが良かったですね。すぐに調べて後で教えてあげました。



実際、私も外国に行ってスーパーで買い物をしていると、「なんでこんなに牛乳が大容量なんだ?」とか、「牛肉がこんなに安くて大丈夫なの?」とか思ったりします。ニュージーランドに行ったときは、「ヒツジは放し飼いで大丈夫なの?」とか。外国に行くと自分の国と違うところがたくさん発見できるので、彼らもきっとそんな純粋な感動や疑問を口にしているんでしょうね。彼らもそれが当たり前だと思っていると思うので、逆に日本人からの質問に対して、案外答えに窮することもあるのではないかと思います。


日本の文化や生活、歴史などは外国の人から見るとかなり興味深く映るようです。
身の回りのことや日本の文化や生活について、英語で答える準備をしておくと、英会話の練習にもなりますし、日本のことを深く知るよい機会となると思います。



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