ネイティブとの英会話(1)-日本の政治や経済、ニュースのこと

これまで外国人と接する機会がいろいろとありました。そのときにもっと英会話がうまくできればとおもったことは何回もありますが、それと同じくらい大事だと思ったのが、日本について知るということでした。日本人なのに日本のことがうまく言えず恥ずかしい気持ちになったことも何度もあります。今回は、その体験についてご紹介したいと思います。


私は21歳のときにアメリカのサンフランシスコに2ヶ月ほど滞在したことがあります。そのときは、大学寮に滞在し、付属の英語学校で英語を学ぶというスタイルでした。各国から英語を学びに来ていて、下は18歳くらいの子から上は50歳を過ぎたおばちゃんまで、様々なバックグラウンドを持った人が集まっていました。
コミュニケーションは当然英語ですが、日本のことについてもっと知っておけばよかったと思ったことがありました。


たとえば、一度学校主催のツアーでバス旅行をしたときでした。各国の税金事情が話題になりました。当時私はまだ大学生で、あまり税金のことについては詳しくありませんでした。しかも、恥ずかしいことに興味もありませんでした。他の国の人も同じだろうと思っていたのですが、アメリカを始め、ベルギーやオランダ、ブラジルの国の人たちの間で活発な会話がなされるのです。特に驚いたのが、ベルギーから来ていた17歳くらいの若い男の子たちが活発な意見を言っているのです。自分よりも年下で高校生くらいなのに、なんて社会に対して関心が高いんだ、と思いました。


そうして話を聞いているうちに、税率の話になりました。何の税率だったかは忘れてしまいましたが、各国の税率が話題になり、日本の税率について聞かれました。当然私は答えられません。一緒にいた日本人ももちろん答えられません。日本人一同沈黙という感じで、なんだか日本って大丈夫?みたいに思われた気がして恥ずかしい気持ちになりました。


このとき思ったことは、自分の国の政治や社会のことについて、明確に答えられるよう知っておく必要があるということでした。この後もいろいろな外国人と接する機会がありましたが、自分の国の状況を説明し、「で、あなたの国の場合はどうなの?」という会話パターンによく出会いました。政治、経済や時事問題などが話題に上ることはちょくちょくあるような気がします。日本人はあまりこのような真面目な話題と言うか、硬い話はあまり日常的にしないように思いますが、外国の人はよくするのではないかなと思っています。もしくは、共通の話題が見つからない場合に、政治や経済などお互いの国の話をするといったコミュニケーションのとり方をしているのかもしれません。


また、大学院に進んだ際に、研究室に外国から研究者の方がゲストで来られるということが何回かあり、そのときにお迎えに行ったり、食事会などで雑談をしたことがあります。
そのときにあった話としては、September 11のワールドトレードセンターのテロが話題になったことがあります。その研究者の知り合いがニューヨークの現場のすぐ近くに住んでいて、その建物の屋上からビルが崩壊するのを目撃したと言っていました。


また、別の外国人がやってきたときは、「阪神大震災は大丈夫なの?」と聞かれました。私の実家は神戸の近くだったこともあり、「結構ゆれたみたいだけど、大丈夫だった」というようなことを答えた記憶があります。


このように、大きなニュースとなると世界中で報道されることもあり、そういった情報に対して話ができるようになっていると、共通の話題として会話も充実するかもしれませんね。最近では、アメリカのリーマンショックの話やギリシアの金融危機などが報道されたこともあり、日本人の我々としても現地の状況はどうなんだろう?と思ってしまいますよね。そんな感覚で彼らはきっと話題にするんだと思っています。


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