英語で英語の授業を行うことについて

2013年の4月から、高校の英語の授業は基本的に英語で行うという新学習指導要領が実施されるようです。日本語では基本的に行わず、すべて英語での授業となるようですね。英語をしゃべって聞く時間が増えるということで、少しでも英語力の向上がなされればいいですね。期待したいです。


先生の英語での質問に英語で答えるようになると、英会話の練習にもなりそうです。クラス全員が一時間に1回は発言できるようにするとかすれば、少しずつ英語に対する適応力みたいなのが上がってくるのでは?とも思うのですが、クラスの人数によっては、発言する機会のない生徒も出てくると思います。今は一クラス何人くらいなんでしょうねぇ?先生と英語でやりとりする時間がとれないようであれば、4人ずつグループになって、英語をしゃべるようにするとかするのでしょうか?


私が高校生の頃は、英訳、日本語訳、文法が中心だった気がします。会話を重視した授業はほとんど受けた記憶がありません。英語は結局は自分で勉強しないといけない部分があるのですが、学校でこのような時間が増えるのは、少しでも英会話の練習や英語に触れる時間が増えるので、いいことなのではないかと思います。


ただ、一方で受験対策に充てる時間や、英文法の解説も英語でやらなければいけないのか、という心配も現場ではなされているようです。まあ、すべて英語で授業をしなければいけないと杓子定規に構えなくてもいいのでは?と勝手に思っていて、英文法の説明などは、適宜日本語を交えてわかりやすくて役に立つような授業を目指すということでいいのでは?と思ったりします。でないと、主語をsubject、動詞をverbとかやってたら、多分わからないです。


私も高校生のときは、こういった文法用語は嫌いでしたしね。日本語でも古文の文法(活用形)を習うのはなんとなく苦痛だったのに、それを英語でやられると余計わからなくなる、という悪循環が待っていそうです。それに、すべてを英語で話されると、まったくわからなくて脱落する人が必ず出てくるのではないかと思います。そうなってしまっては、グローバルな人材を育てるどころか、前途有望な若者の芽を摘んでしまいますよね。ですから、基本的には英語を使っての授業ということでいいとは思いますが、英語8割、日本語2割くらいの構成でやってもらえれば、生徒としても安心なのではないかと思います。


習う英単語の数も1300から1800語に増えるそうです。ボキャブラリーが増えると、コミュニケーションの幅が広がるので、覚える側は大変かもしれませんが、がんばって身につけてもらいたいものです。社会人になると仕事が忙しくて勉強する時間があまりとれませんから、勉強がお仕事の学生のうちに、いっぱい覚えておいてもらいたいなと思います。時間のある学生のときにたくさん覚えておけば、後で思い出すときもゼロから覚えるよりも短時間で身に付くのではないかと思います。



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