話す前に言いたいこと書いてみよう


昔、かなり前のことですが、アメリカに語学研修に行っていたことがあります。現地の大学に付属する英語学校で、レベルごとにクラスがわかれていて勉強するという形でした。


日本の英会話学校でもそうですが、週末休みがあけて最初のレッスンの時には、授業が始まる前に「What's new?」と聞かれることが多くありました。「何か新しいことあった?何か出来事あった?」というようなことで、話題をふられます。


このとき何も準備していないと、話すのもままならないことがありました。何を話したらいいか、まだ英会話が満足にできないときだったので、うまく話せないのです。普通に買い物に行って、○○を買って・・・というような話さえ、満足にできないんですね。日本語では綺麗に話が組みあがっているのですが、英語にすると全然それができない状況です。


結構悔しい思いをしました。でも、いつまでも言えない状態だと、授業中も話しかけてもらえなくなるのではないかと不安になります。満足するような答えが返ってこないのに、話題を振ったとしても時間が無駄になってしまいますよね。


考えなきゃということで、どうしようかと悩みました。


このWhat's new?パターンは予測できたので、次聞かれたときに答えられるように話す内容を、予め紙に書いていえるようにしてみました。言いたい内容をまず日本語で考えて、それを英語で言うにはどうしたらいいかを調べて書き、覚えてみたのです。そのときに、質問されるかなと思うようなことも考えてみて、その回答も自分なりに用意してみました。


そうすると、次のレッスンでは、What's new?とあてられても、前まではうまくいえなかったのに、うまくいえるようになりました。これはうれしかったですね。先生やクラスメートたちから質問があったり、そこからさらに話が膨らんだりすると、やった!と言う感じでした。


それからは、What's new?に関して、言いたい事を予め用意しておくようにしました。このことは結構応用が効いて、たとえば買い物などでも予め自分がよくするような質問を予め準備するようにしておけば、英語でのショッピングも気が楽になりました。「もうちょっと大きい(小さい)サイズはないですか?」とか「別の色がいいんですけど」とか、現場ですぐに使えるように予め想定できることは用意してみるといいと思います。


英作文が英会話上達への近道のページでも書きましたが、やはり一度はある程度自分の言いたい事を書いてみると言うことは、英語で会話をしようと思ったときには有効だと思います。それによって、自分がどんな単語や熟語を使えばいいか、文法は正しく使えているかどうかなどを冷静に判断できますし、話す前準備ができます。


日本語でも同様で、たとえば仕事などでプレゼンをする場合でも、話す内容を決めずにいきなり話に行く人はいないと思います。しかも、実際その場で話せと言われても、なかなかうまく話すことはできないのではないでしょうか。
ある程度、こんな事を話そう、と考えているからうまく話せるのだと思うので、一度は話す内容を冷静に書き出してみると言う練習をしてみると良いのではないかと思います。



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