英会話力はチャンクが決め手


英語の読み書きができても、話すとなるとなかなかできない、という方は多いのではないかと思います。なぜ英会話ができないかという理由の一つとして、学校英語の影響で、どうしても英作文のように一つの文を完成させてから話そうとしてしまうことが考えられるかと思います。


日本語で話すときの事を考えると、頭の中で一つの文章を作り上げてから話しているでしょうか?多くの方は、頭に浮かんだ言葉や意味のある言葉の塊をとりあえず口に出しながら全体の文章を整えていく、という過程を経ているのではないかと思います。一文を完成させてから話すということは少ないのではないかと思います。


この意味のある言葉の塊をチャンクといいます。チャンクには主に2種類あります。

1)句・節単位の区切りによるチャンク
  nice guy [いい男] (名詞句)、 listen to [〜を聞く]  (動詞句)、 at the time [その時] (副詞句)

2)慣用的な区切りによるチャンク
  I'm hungry. (おなかがすいた。)
  How much is this? (これはいくらですか?)
  What should I do!?(どうしよ〜!?)

これらを見ると、数語の言葉で構成されているのがわかります。1)の句・節単位のチャンクでは、イディオムや熟語がふくまれています。2)の慣用的なチャンクでは、そのまま丸ごと使えるようなもの、文法的に分析する必要のない表現が含まれます。これらの言葉をたくさん覚えて、意味の塊として口からスルスル言えるようになっていくのが、英語で話す、英語で考える、ということの土台となっていきます。


つまり、たくさんのチャンクを覚えていつでも使えるように準備ができていると、英会話ができるようになるということになります。短い意味の塊を次々に口に出しながら会話を進めていくと、英会話のレベルがぐっとあがることでしょう。学校で習う英作文の発想で、一文を丸ごと作り上げてから話そうしていると、いつまでたっても話せない状態が続いてしまうのではないかと思います。


ただ、学校で習う英作文は、これらのチャンクをつなげていく上では欠かせない技術ですので、決して英作文を否定するものではないことをご理解ください。英作文・英文法の知識がないと、せっかくのチャンクを組み立てることができなくなってしまいます。


まずは意味の塊としてのチャンクを多く覚え、そしてそれらをつなげていくことができるように練習していくと、英会話力が伸びていくのではないかと思います。オンライン英会話などを実践の場として、英会話の練習に使ってみてもいいかもしれませんね。




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