モーガン・フリーマン黒人の歴史・差別について語る
外国人とコミュニケーションをとるとき、その国の文化や背景を知っておかないと、とんでもない失敗をすることがあります。そのためにも、ここではアメリカにおける黒人文化について、少し紹介したいと思います。
アメリカではいまだに黒人への差別が根強く残ります。多くの人が人種差別に敏感になっている現状があります。
そんな中、映画俳優モーガン・フリーマンが雑誌のインタビューに答えています。モーガン・フリーマンが黒人として、黒人の歴史と差別について意見を述べています。アメリカでは2月は黒人の月(Black History Month)となっているのですが、それについて「ばかげている」と一喝しています。
黒人の歴史を記念する月という考えは馬鹿げているとモーガン・フリーマンは語る
「あなたがたは私の歴史をたった1ヶ月に押し込めようとするのか?」と68歳になる俳優は、CBSの60ミニッツという番組のインタビューに答えた。「黒人の歴史のための月なんていらないね。黒人の歴史はアメリカの歴史なんだ。」
モーガン・フリーマンは、白人月間なんてものはないと指摘し、人種差別をなくすには人種ということについて言及しないことしかないと言う。黒人や白人というラベルが人種差別をなくすためには障害になると信じているとも語る。
(MSNBC)
2005年12月16日
解説
Black History Monthはアメリカの歴史学者であるCarter G. Woodsonが1926年に設立した「Negro History Week」 (2月の第2週)に由来しています。これは、南北戦争で奴隷解放宣言をした大統領エイブラハム=リンカーン(1809年2月12日)と、同じく同時期に奴隷解放のために活動していたFrederick Douglass の誕生日(1818年2月14日)が2月の第2週にあるからです。アメリカでは、黒人の歴史や文化というのは長い間無視されていました。そこに光を当て、アメリカ社会に黒人文化を広く浸透させたのがCarter G. Woodsonなのです。彼は黒人に人権が認められておらず、しかも黒人のことに関する資料が一切なかった当時、黒人がアメリカに貢献してきた歴史事項を学べるように"American Negro Academy"を設立しています。
これが元となって、アフリカ系アメリカ人のアメリカへの貢献を認識するため、1976年に「Black History Month」がアメリカで全国的に制定されることになりました。アメリカ国内では、2月に映画祭・音楽祭・講演会などの形をとって祝われたり、本屋では黒人文化の特集が組まれるなどされます。
この記事の中で、さらにモーガン・フリーマンは「これからは君たちのことは白人とも呼ばないし、自分のことを黒人と呼ぶのをやめくれとも言わない」と言っています。かなり強い口調ですね。
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