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シャドーイングで英語リスニング力を鍛える

英語のリスニング力を鍛えるのに効果のある方法が、シャドーイングです。
聞こえてくる英語をそのまますぐにどんどんしゃべっていく方法です。影のようにぴったりとついていくという意味で、このシャドーという名前がついています。
これを行うことによって、まず集中力が高まります。そして英語を話す瞬発力が鍛えられます。実際にリスニング力はただ聞いているだけよりも、しゃべることによってリスニング力はアップします。
最初はゆっくりな速度で
シャドーイングを始めるにあたって、初心者の方ほどゆっくりな速度で行うのが有効です。慣れてきたら速度をあげていきます。上級者の方はナチュラルスピードでやってみるといいと思います。
特に初心者の方が初めから速い英語でやると難しくてついていけなくなるので、なるべくゆっくり目の速度のもの、しかも文章が短めのものがいいでしょう。そして、後から見直してなんと言っているかを確認できるように、英文のスクリプトがついているものがいいです。
完全に無料でやるのであれば、おすすめはVOA(Voice of America)です。ここの英語は非英語圏の英語学習者用にゆっくり目の速度で話されています。ボキャブラリーは難しいものもあるかもしれませんが、いい練習になります。
スクリプトもついているので、わからないところがあっても確認しやすいです。 VOAについてはVOA(Voice of America)は初心者に優しいリスニングができるのページに詳しく書いていますのでご参照ください。
ただ、初心者の方がシャドーイングをやるには、やや難しいかもしれません。聞いているだけならいいのですが、声に出して言うには単語レベルが高い内容も多いです。
初心者は英語例文集のCDでシャドーイングの練習
初心者の方がシャドーイングをやるのであれば、キーワードを聞き取ってノートに書き出そうのページでも紹介しているように、Duoなどの英単語・英語例文集を使って行うのがおすすめです。
CDを用意して例文を聞き取ってシャドーイングしてみましょう。話される英文は一文ずつなので、繰り返し聞いてもそれほど疲れません。スピードもわかりやすい速度になっています。一日5文ずつ、というように少しずつ進められるのもメリットです。
ニュースなどの長文だと、どうしても最後までやり遂げることができないことも多いです。全部終わらないと軽い挫折感のようなものを感じてしまいます。できない自分、という感覚が残るのはよくありません。結局2,3回やっただけで続かないということになりかねないです。続かないのであれば、英語の実力が伸びていきません。
一方で、一文ずつ少しずつやっていく場合には、そのような挫折感とは無縁です。少しずつ積み上げていく喜びが味わえます。一日5文で所要時間は15分ほどでしょうか。土日休んで1か月で100文です。100文のシャドーイングを終えると達成感も大きいです!
100文もシャドーイングすると、積み上げた感(勉強をやったぞ!という感覚)が得られます。次の100文もこなせると思います。
しかも、英語例文集に載っている例文というのは重要英単語を含んだ良文です。シャドーイングすることで集中力も増し、記憶にも残りやすいという効果が得られます。
リスニングとボキャブラリーの増加、そして使える英文を覚えられるというまさに一石三鳥の効果があります。例文が見につけば、英会話でも使えるという効果も得られます。いろいろいいことづくめですよね。
慣れてきたらスピードをあげよう
慣れてくると、一文ではなく、徐々に2文、3文と長くするといいと思います。上で紹介したVOAにチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
スピードもだんだん速くしてナチュラルスピードに近づけるといいでしょう。 そうすれば実際にネイティブスピーカーが話す速度で、英語が話せるようになります。そのときもスクリプトがついているものでシャドーイングすることをおすすめします。もちろん、スクリプトがなくてもできることにこしたことはありませんが。
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2.キーワードを聞き取ってノートに書き出そう
3.英文スクリプトを見て聴く
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