文字情報に頼らずに英語を聞く


英語のリスニングをするときは、耳で聞きます。当たり前ですよね。その際、英文を見ながら行っているでしょうか?


正確な発音ができるという方でしたら、英文を見てリスニングを行っても問題ないと思います。
ただ、正確な発音ができない方、比較的簡単な英文や初心者コース用の英会話教材を使ってリスニング練習をしている方は、まずはできるだけテキストを見ないで音だけでリスニングすることをおすすめします。


文字を見ながらリスニングを行うと、正しい音を理解することが難しくなることがあります。どうしても、日本語的なカタカナ発音に引きずられてしまい、理解を妨げられてしまいます。


たとえば、dog という単語を見た場合、多くの方は頭の中で「ドッグ」と読んでいるかと思います。
しかし、ネイティブは必ずしもそのようには読んでいません。「ド」の部分が強く、そして「グ」の部分が弱く発音され、「ド」の音もどちらというと「ダ」に近い音だったりします。


dog くらいの簡単な言葉であれば大丈夫ですが、単語が集まって文章になるとより複雑になり、目で英文を読んで頭の中で発音をしていくと、日本語発音の影響も大きくなります。


このため、まずはできるだけ英語の音だけを聞くということを行った方がよいでしょう。そしてわかるところだけでいいので、聞こえてくる内容を書き取ってみましょう。歯抜けのように、ところどころしか聞こえないかもしれません。


同じものを何回も繰り返して聞いて、書き取れるところがもうないというところまできたら、英文を見て確認してみてください。そうすると、こんな単語を言ってたんだ、この単語はこう発音するんだ、こんな文章を言ってたんだ、というような気づきがあると思います。このときに、「英語の音」への理解が前進すると思います。


これを繰り返すことで、文字情報に頼って理解しているつもりになっていた英語の音が理解でき、聞き取れる部分が増えていくと思います。


地道な作業ですが、意識してやると効果も大きいですので、チャレンジしてみてください。



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