英語が聞き取れない理由と対策:ボキャブラリーは足りてますか?




英語を聞き取れるようになるには、英単語・英語表現を覚えることは避けて通れません。
なぜなら、知らない単語や表現は何回聞いても聞き取ることは難しいからです。覚えた英単語の数や英語表現の数が増えてくると、ある程度推測することは可能ですが、知っている数が少ないうちはどうしても聞き取れません。知らない言葉が多いのに、聞こえない英語をいくら聞いても、聞けるようになるには相当時間がかかるでしょう。


なので、始めのうちは、たくさんの英単語や英語表現をインプットしましょう



英単語や英語表現は何で覚える?


最初のうちは、やはり単語帳や表現集を使って覚えるのが手軽で早いです。本屋さんやアマゾンなどで良さそうなものを探して購入してみましょう。


英単語の学習本はたくさん売られていますが、キクタンBasic4000 などのキクタンシリーズはシリーズ累計250万部以上も売れていて、2013年英語教材顧客満足度調査でリスニング・留学経験者満足度・最優秀賞、 2012年英語教材顧客満足度調査で総合満足度優秀賞にも選ばれています。多くの人に受け入れられているので、どれがいいか迷ったらこのシリーズから選んでみるといいと思います。


英語表現の参考書もたくさん売られています。イディオムやネイティブが良く使うフレーズなどたくさんあり、どれがいいかは悩むところなのですが、やはりNHKの英語講座をまとめたものは秀逸です。


特に、NHKラジオ英会話レッツスピークベストセレクション は、NHKラジオ「レッツスピーク」で包装されたものを1冊に厳選してまとめてあります。すぐに使いたくなるような楽しい会話と表現が凝縮していてかなりおすすめです。



中級者以上でもボキャブラリーの壁がある


中級者以上になってくるとどんどん英語表現や英単語を吸収できるのではないかと思うかもしれません。しかし、中級者以上になって専門性の高い内容を読んだり聞いたりするようになってくると、またさらに難しい言葉を覚えていかないと歯が立たない状況が待っています。


たとえば、ある程度聞こえるようになったからニュースでも聞こうかなと思って聞いてみると、難しくて何言ってるかわからない、ということは良くおこります。これはニュースで使われる英単語や英語表現が難しいことが多く、ついていけていないことが原因です。


中級者以上の方でも、やはりボキャブラリーを増やすように継続して取り組む必要があります。


ネイティブが知っている英単語の数はどれくらい?のページでも紹介していますが、ネイティブが知っている英単語の数はだいたい27000語くらいです。本当に英語がペラペラになってどんなものでも大丈夫と言えるくらいマスターしたいと思ったら、これくらいボキャブラリーを増やすことを目的にしてみるといいのではないかと思います。



特定の分野を強くする勉強法


英単語や英語表現をたくさん覚えていくのはもちろんおすすめなのですが、もう一つおすすめの方法があります。


それは、特定の分野の表現や英単語を集中して覚えることです。野球が好きなら野球用語や表現、また算数や理科などが好きであれば、ネイティブの教科書に出てくる表現を集中して覚えてみましょう。できれば英語音声つきで同時に学べればいう事はありませんが、それが無理ならまずはテキストベースで学習をしてもいいと思います。


たとえば、野球に関する英語を勉強するのであれば、メジャーリーグをナマで見る 熱球英語 というものがあります。


他にも数学に興味があるのであればロジックとリーディングに強くなる 英語で算数 (数のリスニング特訓CD付き) というように本とCDがセットになったようなものも売られていて、特定の分野に特化した学習本を手に入れることができます。


必ずしも興味ある分野の英語に関する学習書籍が売られているとは限りませんが、日本にはとても多くの英語学習本があるので是非一度探してみてください。


もし見つからない場合は、洋画DVDでリスニングの学習をするのページで紹介したように、関係する洋画のDVDを見て、英語字幕を表示させながら表現とリスニングを鍛えるという方法もあります。


このようにして特定の分野の英語表現をある程度覚えたら、その分野の英語を集中的に聞いてみましょう。音を聞き取る訓練です。これは、実際に覚えた表現がどのような音として聞こえるかをチェックするといいでしょう。全部は無理かもしれませんが、何回か聞いているうちに、聞こえるようになってくるとおもいます。始めは単語がバラバラで聞こえていたものが、少しずつつながっていくようになります。


以上のことを繰り返すことによって、特定の分野に関してかなり聞き取れるようになると思います。そして、これがとても自信になるのです。


これは強みを作るという方法です。こうすれば、他の分野にとりかかっても同じ要領でできます。しかも、要領を得ているので、スピードが違います。このようにして、英語のリスニングを進めていくことができます。


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