リスニングする題材の背景知識を持ってますか?




英語で話を聞くときに、事前に知識を持っているのと持っていないのとでは、理解に大きな差が出ます。


たとえば、アメリカで州知事の選挙の話を聞いたり、日本ではあまり知られていない米国の芸能人の話を聞いても、いまいちピンとこないと思います。これが逆に、政治の話であっても日本の総理大臣の話であったり、浜崎あゆみといったエンターテイメントの話などを英語で聞いたときは、ところどころ聞き取れないところがあっても、言っている事はわかるものだったりします。


つまり、背景知識がどれだけあるかによってリスニングできるかできないかが決まってくるということです。



よく知らない題材でリスニングの勉強をしない


英語のニュースを聞き取れるようになるとかっこいいなと思って、海外ニュースサイトでリスニングの練習をしている人がいます。


しかし、ニュースサイトは基本的には固い内容が多く扱われます。政治や外交、経済などかなり歯ごたえのある内容で、使われる英単語や英語表現も難しいものになります。


知っていないと日本語で聞いても理解できません


大学の時に政治学を専攻したとか、経済学部だったとかいうような場合にはニュースで流れる内容に対する知識も多いでしょう。ほかにも、今の仕事や興味の中で、これらのジャンルに関心が高かったり、日ごろから新聞などを読んでいる場合にも知識が多くなっていると思います。


しかし、これまで特に興味もなかったのにいきなり海外ニュースにチャレンジすると、あまりのレベルの高さに挫折してしまいます。興味もないと続きません。内容を理解することも難しいです。


他の例でいうと、deployという単語があります。一般的には「(部隊や兵力を)展開する、配置する」という意味になりますが、IT分野でこれを使うと「アプリケーションを利用可能な状態にする」という意味になり、全然違う意味になります。


IT系の人であれば、デプロイという音を聞くと「はいはい、そういう意味ね」と理解できると思いますが、ITに強くない人が聞くと、頭の中がクエスチョンでいっぱいになるのではないかと思います。


このようなことがあるため、リスニングをしているときに話されている内容が全く自分にとって馴染みのあるものかどうかを確認してみるといいと思います。知識や興味もない話で、リスニングの練習をしていませんか?


リスニングに対して苦手意識を持たないためにも、聞こうとしている内容が自分にあっているかどうかを見直すことは大事です。また、逆に言うと、いろいろな英語を聞き取りたいのであれば、いろいろな知識を知っておくことも大切になってきます。



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