テレビのNHKニュースを英語リスニングに活用しよう!



日本にいながら無料で英語リスニングができるものの一つが、テレビのNHKニュースです。


なぜNHKのニュースを英語で聞くことができるのだと不思議に思う人もいるかと思いますが、NHKニュースの中には2ヶ国語放送をしているものがあり、テレビのリモコンの音声切り替えスイッチをいじって、副音声にすると英語でニュースを聞くことができます。


2016年4月現在では、夜の7時から始まる「ニュース7」(平日、土・日・祝含む)と同じく夜の9時から始まる「ニュースウォッチ9」が二ヶ国語放送に対応しているようです。


このNHKニュースを英語のリスニング練習に利用するメリットは6つあります。

1.日本のニュースを英語で聞くことができるので、内容を想像しやすい 
2.いろいろな種類の英語を聞くことができる。
3.政治・経済・ローカル・天気・スポーツ等のニュースを満遍なくカバーしている
4.よく使われる英語表現を自然に覚えられる 5.ご飯を見ながら、もしくはご飯を食べ終わった後のリラックスタイムに気軽に見れる
6.お金がかからず毎日見れる (NHK受信料は別)


では、1番から順番に見ていきましょう。


英語ニュースでも日本の内容だから理解しやすい


NHKで放送されるニュースはほとんどが国内のものです。ですので、英語で話されても、アメリカ国内の全然知らない政治の話を聞くのとは違い、前提となる知識をすでに持っています。


リスニングする題材の背景知識を持ってますか?のページでも紹介したように、英語のニュースというのは予備知識がないと難しいものが多いです。アメリカのノースカロライナ州の知事選のニュースよりも東京都知事選のニュースの方が英語で聞いたときに理解しやすいはずです。


つまり、CNNを聞くよりもNHKの方が内容が身近な分、聞き取れる部分が多くなると思います。 また、日本語のテロップも表示されているので、いろいろな手がかりがあり、英語ニュースとして聞いていても、内容が想像しやすくなります。聞いていても苦痛になりにくいので続けやすくなります。


リスニングができるようになるまでの時間は?のページでも紹介しているように、リスニングは続けるという点がとても大事になりますので、NHKのニュースはとても良い教材になると思います。



色々な種類の英語を聞くことができる


次に、NHKの英語ニュースでは男性・女性、さらにブリティッシュ、アメリカン等、ナレーターが複数いて交互に登場します。アメリカン・イングリッシュだけ、ブリティッシュ・イングリッシュだけというように偏ることがないので、いろいろな訛りの英語を聞き取る訓練になります。


英語でコミュニケーションをとるようになると、色々な国の人が英語を話していることに気がつきます。


日本の英語教材の多くはアメリカン・イングリッシュなので綺麗で訛りのない英語が世界の主流だと思うかもしれません。しかし、どちらかというとアメリカン・イングリッシュではない英語の方が多いといっても過言ではないと思います。 ドイツ人がしゃべる英語、アジア人がしゃべる英語、などなど非英語圏の人々が世界共通語である英語を使うことの方が多いです。


また、同じ英語圏でもオーストラリアやニュージーランドはかなり訛りが強いですし、イギリスも同様です。


これらの訛りに少しずつ慣れておくと免疫がついて良いのではないかと思います。



幅広い分野をカバーしている


3番目ですが、ニュース番組なので当然政治から経済、ローカルニュースや天気・スポーツなどの情報が放送されます。30分から1時間の間でいろいろ聞くことができるので、自分から英字新聞を取り出したり、インターネットサイトで各ニュースをチェックすることなく、受身で楽に各分野の英語を聞くことができます。


毎日これらの分野を少しずつ聞くことで、次のような効果が得られます。



よく使われる英語表現を自然に覚えられる


毎日聞いていると似たような表現が繰り返し出てくることに気がつくと思います。


たとえば天気予報の英語を見てみましょう。

Thunderstorms, heavy rain expected on Wednesday.


これは「水曜日は激しい雷雨が予想されます。」という表現です。天気では「予想される」という意味としてよく使われることがわかります。「thunderstorm」という言葉もよく耳にすると思います。


ほかにも、火事のニュースであれば、fire broke out from the ・・・(火が・・・から出火した)とか、政治のニュースであればapproval rate has dropped・・・(支持率が下がって・・・)というように、何回も登場する表現があります。


このように、毎日見ることで繰り返し出てくる言葉に気がつくようになります。そうすると、少しずつ適切な表現が身につくようになってきます。 そういう表現をおさえていくと、だんだん聞き取れる箇所が増えていくようになります。



リラックスタイムに気軽に見ることができる


英語と日本語の2か国語放送がされる時間帯が夜の7時と9時の2回です(2016年4月現在)。ですので、仕事や学校から帰ってきて、ご飯を食べながらニュースを見る、またご飯後やお風呂上りにニュースをチェックしながら英語の練習をするというナガラ勉強ができ、時間の有効活用になります。




お金がかからず毎日見れる


NHKはテレビさえあればどの家庭でも見れるのでお金はもちろんかかりません(受信料は別)。また、毎日やっているので、習慣化しやすいです。リスニングができるようになるまでの時間は?のページでも紹介しているようにリスニングは継続が大事ですので、ご飯を食べながらニュースを英語で聞くというふうにして、自分の生活の中に組み込みやすいので続けやすくなります。


また、上でも書いた通り、NHKのニュースは政治・経済からスポーツ、天気予報まで幅広いジャンルを取り扱っています。全部は見なくても政治・経済だけ、スポーツだけなど、一部だけを聞き続けてもいいと思います。興味のある分野や強化したい分野を集中して続けてみてはいかがでしょうか?



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