キーワードを聞き取ってノートに書き出そう




英語のリスニング学習をするとき、英文を聞きながらどんどん書き出していくディクテーションをするのはとてもおすすめな方法です。


外資系トップの英語力 」という書籍にも書いてあったのですが、英語がしゃべれないにもかかわらず海外勤務を命じられ、短期間のうちに英語力をつけてくる人材の多くがディクテーションを行っているということでした。それくらいディクテーションによるリスニング学習効果は高いのでしょうね。


ただ、実際にいきなりディクテーションを始めてもなかなかついていけないことも多いかと思います。そのようなときは、無理に全部聞き取ろうとせず、大事なキーワードだけを拾ってノートに書き出していくことから始められることをおすすめします。


この方法だと、まず全文を聞き取るというストレスから解放されます。また、大事なキーワードだけを拾っていく意識がつきますので、長文になっても話の筋を見失わずに、何を言っているのかという大意を聞き取る訓練になります。


大事なのは一語一語を拾おうとするのではなく、ポイントを意識しながらキーワードだけをメモしていくことです。キーワードがわかりにくいときは、聞こえた単語だけを書き出せばOKです。


これを繰り返しているうちに、拾い出せる単語が増えていきます。スペルがわからなければ、カタカナで書き出して後でチェックすればよいです。はじめから正しく聞き取ろうとするとストレスがかかりますので、少しずつできるところを増やしていこうと言う意識でやってみるのがコツです。


こうすることによって、ただ漠然と聞くだけのときよりも、リスニングに対する集中力がぐっとアップします。リスニング力が伸びるスピードも早くなると思いますので、是非英語学習に取り入れてみてください。



英語学習本のCDをディクテーションする



ディクテーションは効果があるということはわかったけど、いざやろうとすると英文が長すぎて嫌になる、ということもあると思います。


中級者以上であっても長文のディクテーションは大変だと思います。長くて嫌だなと思ったら気にせずに短い文章でやってみてください。英語の勉強は苦行ではないので、楽しいとか気軽にやれる、と思う方法でやってみることは全く問題ありません。 英文を短くするのであれば、数行程度の短文もしくは1文でやってみるとストレスは随分減ると思います。


たとえば、DUO などの英語学習本には重要英単語を紹介しながら例文が読まれるというCDが付属または販売されています。読み上げられる例文はほとんどの場合1文です。要する時間は5秒程度でしょう。これを聞き取って書きとる練習をするのは、それほど大変ではないのではないかと思います。


全部聞き取れない場合でも、もう一度再生するのは簡単で何回も繰り返して聞くことができるようになります。


この方法のメリットは、CDの例文をディクテーションすることで、重要な単語と例文をセットで覚えられるということです。ディクテーションは集中力が高まりますので、記憶にも定着しやすいです。


聞き取れる力がつく、例文が覚えられる、重要英単語が覚えられる、という1石3鳥の効果が得られます。


長文でのディクテーションが嫌だなと思ったら、英語学習本のCDをディクテーションするという方法を試してみてください。

DUOはこちら → DUO 、 DUO 3.0 / CD基礎用



聞き取れるようになって来たらシャドーイングへ


慣れてくれば今度は書き取りをやめてシャドーイングにチャレンジしてみましょう。


書き取るには時間がかかりますので、量をこなすのは大変です。 シャドーイングは耳で聞きとってすぐに声に出すという訓練ですので、量をこなすのに最適です。


英語耳をさらに強化してくれるだけでなく、会話のための筋肉も鍛えてくれます。


キーワードの書き取り → 1文を聞き取り → 短文を聞き取り → 長文を聞き取り → シャドーイングでさらに強化
というステップで進んでいきましょう。



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