英語発音に自信のない人がプレゼンテーションで成功する秘訣


英語でプレゼンテーションをするのはとても緊張しますよね。日本語でも上手なプレゼンをしようと思うと難しいのに、英語でするのはなおのことです。


上手な英語プレゼンをするためには、プレゼンの内容を検討するということも大事です。言いたいことを明確にする、話をする順序を検討する等、いろいろなテクニックがありますが、このサイトは発音について考えることをテーマにしていますので、ここでは英語の発音に自信のない人がプレゼンをするときに注意することについて考えていきたいと思います。


発音に自信のない人のプレゼンのパターンとコツ

英語の発音に自信がない人がプレゼンをするときにありがちなパターンとして、次の3つがあります。

1.声が小さい
2.言葉がはっきりせず聞き取りにくい
3.目が泳ぎがちになる



まず1についてみてみましょう。


こんな発音で通じるかなという気持ちが表に出てしまうと、萎縮してしまって声が小さくなることがあります。プレゼンの場では部屋の後ろの方にいる人にも声が届くようにする必要があります。ごく数人にプレゼンするような場合でも、声が小さいと自信がなさそうという印象を与えかねません。


2については、発音という声を出すことにためらいがあるわけですから、口の中でもごもごとしたしゃべりになってしまいがちです。肝心な部分が聞き取れないことも起こり、一番重要なプレゼンの中身が伝わらなくなってしまいます。


プレゼン中はスクリーンを見ながら話すことも多いですが、聴衆にも視線を配りながら話をするのが良いですよね。また、質問に答えなければならないときも、相手の目をしっかりと見て話すのが有効です。自信がないのが表に出てしまうと、視線が泳ぎがちになります。これも聞く側の印象を悪くするので、しっかりと意識しておきたいことです。


覚えておいてほしいのは、ビジネスの場では、少しくらい発音が悪くても一生懸命理解しようとして聞いてくれます。利益が出ることが一番なのですから、自分たちの仕事と関連付けるために、ちゃんと内容を聞いてくれます。内容がしっかりしていればその後につながります。声が小さいと自信がないように見えてしまうので、プレゼンの中身自体も貧相なものに見えてしまいます。発音については気にせず、大きな声を出すことが大事です。中身で勝負と思ってがんばりましょうね。


東京オリンピックのプレゼンがとても参考になる

2013年に東京オリンピック招致のためのプレゼンテーションが行われ、見事東京で2020年にオリンピックが開催されることが決まりました。このプレゼンを見られた人もたくさんいらっしゃるでしょう。このときの日本人のプレゼンターたちのプレゼンが、英語でプレゼンをするという点に関して、とても参考になります。


滝川クリステルさんや高円宮妃久子さまの英語は群を抜いて素晴らしいものでした。発音も綺麗でしかも流暢。誰が聞いてもうまい!という言葉が出ると思います。


一方佐藤真海選手や安倍晋三首相、太田雄貴選手などのプレゼンを見てみると、英語の発音についてはそれほど上手ではないと感じるかと思います。佐藤真海選手の英語はジャパニーズイングリッシュという感じがします。


しかし、彼らの発音を補って余りあるのが、プレゼン中の落ち着いて自信に満ちた態度と、会場に視線を向け情熱的で聴衆に訴えかけるように話したそのスピーチ力です。


これらが決め手となって東京オリンピックが実現したことは言うまでもありません。


発音も大事なのですが、それ以上に発表の中身やプレゼンするときの態度や話し方というものが重要であるということがよくわかるのではないかと思います。


事前に念入りに発表の練習をする

残念なことですが、プレゼンの直前になって発音の練習をしても、すぐにはネイティブ並みの発音になることはありません。こればっかりは日頃からの積み重ねが必要です。


しかし、発表を聞きやすいものにし、相手の心に届くプレゼンにすることは発音をネイティブ並みにすることよりもずっと簡単にできます。


そのためには、念入りな事前準備を行いましょう。具体的には、以下のようなことを実践してみると良いと思います。


1.原稿を見なくてもできるように暗記する。
2.聴衆に視線を向けられるように発表の練習をする。
3.大きな声を出して発表できるようにする
4.原稿に登場する英語の発音を繰り返し練習する



1~3の練習をすることで、背筋が伸びて声も通るようになるので自信のある態度に見えるようになります。


4はネイティブ発音を意識する必要はありません。意識しすぎるとかえってうまくいかないかもしれません。単語の発音でわからないものがあったら調べて、確実に言えるようにしておき、原稿に書いてある英語については自信をもって話せる、という状態にしておくのが大事です。



綺麗な発音だと聞く側の印象は良いか

この問いに対する答えはYesでもありNoでもあります。


どういうことかというと、確かに発音がいいと聞く側の負担が少ないので安心して聞くことができます。そういう意味では印象は良いです。しかし、プレゼンにおいて一番大丈夫なのは中身です。発音が良くても中身が伴わないと印象はよくありません。ビジネスの場であれば、契約に至るということはないかもしれません。


一方で発音が少々まずくても、中身が非常に良いものであれば、聞く側の印象はとても良いものになります。外国人だから訛りがあるのは仕方ないことなので、その辺りは大目に見てもらえます。そして、ビジネスの契約に至るということもあるでしょう。


ただ、忘れてほしくないのは、中身が良くて発音も良ければ最高に印象が良くなるということです。プレゼンが終わった後に「内容も良かったし、君の発音も良かったよ!」と褒めてもらえます。


このようなことがあるので、やはりプレゼンの中身が最優先なのは言うまでもありませんが、綺麗な発音ができるように日頃から練習しておくのが大事です。



心に余裕を持つためにも日頃から発音の練習をしよう

プレゼンをするときはどうしても緊張してしまいます。それは日本語でするときでも同じです。しかし、英語のプレゼンで特に緊張してしまうのは、やはり英語で話さなければならないというプレッシャーがあるというのを無視するわけにはいきません。


もし発音が良ければ、自分の発音が悪くて通じなかったらどうしよう?という不安がなくなることになります。不安要素は1つでも少ない方がいいのは言うまでもありません。


そして発音が良くなると、自分の英語に自信が持てるようになります。いろいろな人から褒められるようになるので、英語を話すことが楽しくなってきます。


そして何より、ネイティブっぽい発音はかっこいい!です。発音を磨くことの究極の達成感というのは、これに尽きるかもしれません。プレゼンにおいてはとても輝いてデキるビジネスパーソンに見えるでしょう。


発音ができるようになると、心にも大きな余裕ができるようになります。プレゼンに臨むのも随分と楽になると思います。


そしてこのような状態になるためには、やはり日頃の練習が必要です。少しずつでもいいので、英語発音を磨いていってみてください。

日本人に特有の訛りを直してくれる英語発音教材

英語発音を改善するために、教材を使用すると効果を早く実感することができるようになります。


そのための教材として、カタカナ発音や日本人訛りの特徴を熟知したアメリカ人言語学者による発音の矯正教材があります。これを使って多くの日本人がネイティブ並みの発音ができるようになっています。


ネイティブのようにきれいな英語を話したいという方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

詳細はこちら





関連記事

1.英語表現をネイティブの発音に変換する
2.Phoneticsで英語の発音学習
3.発音を録音して確認する方法1-ボイスレコーダー編
4.英語の発音を録音して確認する方法2-パソコン編
5.聞き取れない理由と対策:英語の発音の特徴