ビジネスで英語での電話対応は発音が命


外資系など、海外との企業や外国人と話をすることが多い会社では、英語での電話対応の機会も非常に多いです。それ以外の会社でも、英語のホームページを公開しているような会社であれば、突然外国から電話がかかってくるということもあります。


英語での電話対応は顔と顔を見て話す会話と違って、音声だけでやりとりをします。視覚情報が全く使えなくなるので、発音が悪いと自分が伝えたいことが伝わらなかったり、間違って伝わってしまうことになりかねません。


このページでは、私が実際に海外からの電話で失敗した体験談を通して、ビジネスの現場における発音の大事さをご紹介したいと思います。


私の電話での失敗談

10年くらい前のことです。会社に海外から電話がかかってきたときのことでした。会社の製品について問い合わせがありました。会話の要点としては、製品のカタログを送ってほしいという内容でした。


先方のメールアドレスを聞いてそのメールあてにカタログを送ります。電話口で先方がメールアドレスを1文字ずつ教えてくれます。たとえば、mongoo@zebra.go.usというようなアドレスがあったとすると

M
O
N
G
O
O
@

というように、1文字ずつ電話口で伝えてきます。私はそれを聞き取って紙にメモしていきます。


間違えてはいけないので、確認のために私が聞き取った内容を繰り返しました。そして、悲しいことにこれがうまく伝わりませんでした。


一応言い訳をしておくと、相手の言っていたメールアドレスはちゃんと聞き取れていたのですが、声に出した途端、「M」と「N」、「G」と「Z」の発音がうまく伝わりませんでした。それぞれ何回か訂正されました。


また、「o」が2回続けて並ぶと「double o」と言うことがあります。私も格好良く真似をしたつもりだったのですが、「WO」と思われてしまい、またもや訂正されました。「W」と「double」はカタカナ発音をすると確かに似ています。「ダブリュー」と「ダブル」です。


アルファベットをしゃべるだけなのに何回も訂正され、こんな簡単なことが通じないのかととてもショックでした。


まるで中学生の英語の授業のようです。アルファベットを覚えようとして先生に注意される生徒の気分でした。ある程度英語での対応になれてきたと思っていた頃だったので、とてもがっくりきたことをよく覚えています。


電話でメールアドレスのやり取りをすることはよくあると思いますが、1文字レベルの発音でもおろそかにできません。MとNは外国人でも聞き間違えるということがあるようですが、GとZはちょっと恥ずかしいレベルかもしれません。


Zは「ゼット」ではありません。カタカナで書くと「ジー」となりますが、正しい発音は澄んだ「ジー」です。といっても何のことかわからないかと思いますので、聞き比べてみてください。


Gの発音




Zの発音




カタカナ発音では絶対に誤解されてしまいます。メールアドレスを間違って伝えてしまったために、大事な取引に関する内容のメールが届かないということになってしまったら大変です。


メールアドレスを伝えるということ以外にも、発音が悪くて相手との意思疎通ができないということも起こってしまうかもしれません。仕事現場での発音というのはとても大事だと実感した出来事でした。


電話は音声のみの勝負

当たり前ですが、電話では声による情報のみでやり取りをしないといけません。相手の言うことを聞く場合にも、逆にこちらから話す場合にもすべて音声を介してやり取りをします。


打ち合わせやプレゼンテーション、ビデオによるスカイプミーティングなどでは、必要に応じて資料を出したり、紙に文字を書いて意思疎通をはかることができます。場合によっては、簡単なジェスチャーを使って意思を伝えることもできるでしょう。コミュニケーションに視覚情報が使えると、格段に伝わりやすくなります。


しかし、電話ではこのような視覚情報を使うことができません。完全に耳で聞いて判断し、自分の口から言葉を発して伝えなければなりません。相手の発音を正確に聞き取って内容を理解し、そして正しい発音でしゃべらないと正しく伝わらない可能性が出てきます。


ビジネスの場では正確性が求められるので、普通の会社なら新人の仕事である電話対応といえども、英語での電話対応となるととてもレベルの高いものになってしまいますね。



発音をいかに鍛えるかが大事

とにかく電話では正確な発音が大事になります。
カタカナ発音で困ってしまう場面に遭遇することもあるでしょう。そうならないためにも、正確な発音ができるように鍛えておくことが大事です。



外国人と流暢に会話ができるようになる発音教材

カタカナ発音や日本人訛りの特徴を熟知したアメリカ人言語学者による発音の矯正教材があります。25年にわたって日本人を指導しています。多くの企業や教育機関で教えたり、洋画に出演する日本人の指導にもあたっています。その結果、多くの日本人がネイティブ並みの発音ができるようになっています。ネイティブのようにきれいな英語を話したいという方は参考にしてみてください。

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