発音ができるとリスニング力も飛躍的に向上する


英語なんて内容が伝わればそれでいい、だから英語の発音を勉強しても無駄だと思われるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか?


意外と知られていないのですが、実は発音ができるようになると、リスニング力も飛躍的に向上していきます。つまり、発音とリスニングの間には密接な関係があるのです。発音を勉強することで聞き取れるようになるまでの時間が劇的に短縮します。このページでは、その理由と対策についてご紹介したいと思います。


知らない音は知っている音に置き換わる

英語で使われる音は43種類ありますが、日本語と共通で使われる音は5〜6種類しかありません。ほとんどが日本語では使わない音になります。


人間の聴覚の特徴として、知らない音は知っている音に変換されるというものがあります。たとえば、「th」の発音を「ス」にしたり、「R」と「L」の発音には違いがありますがともに「ラ」行の音にしてしまったりなどといった具合です。ネイティブは「liver」(肝臓)と言っているのに、「river」(川)と解釈してしまっては完全に聞き間違いになります。


英語と日本語で使われている共通の音が少ないので、間違って変換されてしまったり、単語は知っていても実際にネイティブが話すと聞き取れないということにつながります。


このような状態を克服するためには、英語で使われるすべての音について正確な発音を身につける必要があります。



音が変化すると聞き取れない原因になる

英語にあって日本語にない大きな特徴として、単語と単語のつながりと音の強弱(リズム)というのがあります。これが英語の聞き取れない原因の1つです。


日本語は一音一音はっきり発音する言語です。例文で見てみましょう。

日本語:これを見てもらえますか?

日本語音声




日本語では上で示したように、「こ」、「れ」など一語一語はっきり発音しますよね。では同じ意味の英文を見てみましょう。


英語: I want you to take a look at this.

アイ ウォン ユー トゥ テイカ ルッカッディス

英語音声




日本語と違って、まず音のつながりが発生しています。「take a look at this」は日本語なら「テイク ア ルック アット ジス」のように一語ずつバラバラにカタカナ発音されるところが、「テイカ ルッカッディス」のように単語同士の音がつながっています。


また、youやtoの音はとても小さく発音されていることがわかります。日本語では決して起こらない現象です。もし小さく発音したら「何ぼそぼそしゃべっているんだ!」と怒られてしまうところです。


早口で何を言っているかわからない、単語を見ると簡単なのになんで聞き取れないんだろうと思うのは、以上のことが原因になっていることが多くあります。


これらを聞き取れるようになるには、発音の仕組みを理解しなければなりません。正しい発音を理解できていれば初めて出会う英文でも、何も考えずにきれいに発音できるようになりますし、1回聞いただけで聞き取ることもできます。


単語レベルの発音から、文章レベルの発音を理解する必要があります。これら2つを理解して自分でもできるようになると、これまで聞こえなかった部分が聞き取れるようになり、リスニング力がものすごい勢いで向上していきます。



リスニングができない人は発音を勉強しよう

以上のような理由がありますので、リスニングができないという方は正しい発音を身につけることを意識してみることをお勧めします。


発音を勉強することで発音力とリスニング力の両方が向上しますので、一石二鳥とになります。


かっこいい発音ができるようになると多くのメリットがありますし、しかも聞き取り力もアップするようになりますので、いいこと尽くめです。



ではどうやって発音を勉強するか?

発音は正しいやり方で勉強すればすぐに身につけることが可能です。


日本人の多くはカタカナ発音と呼ばれる特徴的な発音をします。この日本人訛りの特徴を熟知した外国人講師による発音を矯正するための教材があります。これまで多くの日本人をネイティブ並みの発音に変えてきた方です。このような教材を利用されてみてはいかがでしょうか?


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