海外で英語の発音とアクセントが悪くて通じない6つの場面

英語の発音やアクセントが悪くて海外で通じないということがあります。海外旅行や出張などで会話が通じないとなると、気持ちがとても落ち込んでしまいます。そうならないためにも、どのような場面で通じないことになるかをあらかじめ知っておくと、事前準備ができたり対策がとれると思います。


そこでこのページでは、発音やイントネーションのせいで通じない6つの場面をご紹介したいと思います。


駅で切符を買うとき、電車のホームを聞くとき

駅で切符を買おうとして駅員さんに行先を告げるときや、「〜行きの列車はどこですか?」と聞くときなど、地名や行き先を言う場面で通じないことがあります。


たとえば、アメリカのフィラデルフィアは「Philadelphia」ですが、アクセントが大事になります。最初のフィラはものすごく弱くてもよくて言わなくてもいいくらいです。「デルフィア」(デを強く)と発音すれば確実に通じます。

Philadelphiaの発音




逆に電車のアナウンスでも正しい発音を知っておかないと聞き取れず、乗り過ごしてしまうことにもなりかねません。


長い地名は、アクセントの位置が想像していたのと違うところに来ることも多く、正しい発音を事前に知っておきたいところです。


タクシーに乗った時に行き先を理解してもらえない

駅と同じ種類のものですが、タクシーに乗った時にも行先を告げる必要があります。駅のときとは違って、いろんなバリエーションがあるので下手をするととんでもないところに連れていかれてしまいます。


いくつか例を挙げてみましょう。


ニューヨークに行ったときに「マンハッタンへ行きたい」とタクシーの運転手に言って、運転手さんが「??」となってしまい、地図を見せてやっと通じたという友達がいました。マンハッタンはそのまま通じそうなイメージですが、「マ」は小さく、そして「ハ」にアクセントを置いて、「タ」の音も限りなくゼロに近いくらいに言いません。「ムンハッン」というとやっと通じます。

Manhattanの発音




ホテルまでタクシーに乗るときも要注意です。たとえば、ヒルトンホテル(hilton hotel)もアクセントと発音が難しいものの一つです。

Hilton Hotelの発音



ヒルトンは先ほどのマンハッタンと同じく「ヒゥウン」という感じの発音になります。ホテルも日本語のアクセントで話すと通じない可能性があります。「ホテーォ」くらいの発音になり、「テ」にアクセントが来ます。ホテルという言葉は海外旅行でも出張でも確実に使うと思いますので、正確な発音を心掛けたいですね。


観光などで船に乗ろうとして「フェリーポート(船着き場)まで」という意味で、「フェリーポート(ferry port)」と発音して、ヘリポート(heliport)(ヘリコプター置き場)に連れていかれた人を知っています。

Ferry Portの発音




Heliportの発音



Fの発音は日本語にはない音です。またRとLの発音も日本人が苦手とする音なので、気をつけたいところです。



街で道を聞くとき


こちらも同様に地名や行先を尋ねる場面です。道行く人たちに聞くことも多いでしょう。外国人に慣れていない人と会話をするときは、日本人の発音が通じない可能性も高くなりますので注意が必要です。


カフェやレストランで食事をするとき

ご飯を食べるときというのは、とても簡単な単語を使うことが多いのですが、発音が通じないことがとてもよくあるので注意が必要です。日本語としてもつかわれているものが多く、そのまましゃべってしまうと通じなくてショックを受けてしまうかもしれません。


例を見てみましょう。


ホットドッグ(hotdog)

「ハッダッ」くらいで通じます。「ハ」と「ダ」にアクセントです。
一語一語「ホットドッグ」とはっきり発音していると、首を傾げられてしまうかもしれません。

hotdogの発音





バニラ(vanilla)

日本語とは違い、アクセントの位置が「ニ」にあります。「バ」は「V」の音で下唇を軽く押さえて震わせなければなりません。「ラ」の音は「L」なので、これも意識する必要があります。短い単語ですが、気が抜けない言葉です。

vanillaの発音





ミルク(milk)

これも通じなくて困っている人が多い単語です。ポイントは「L」の音です。日本語にひきずられて「ル」と発音すると通じません。「ミゥク」、「ミォク」というくらいで発音するとちゃんと通じます。

milkの発音





焼き飯(fried rice)

「R」の音に気を付けましょう。「L」の音になると「flied lice」(飛んだシラミ)という意味になり、とんでもないものが出てくるかもしれません。

fried riceの発音





ビールと勘定 (beer と bill)

勘定をお願いしたいときに「Bill, please.」と言ってビールが出てきたという話があります。「R」と「L」の発音がうまくできずに失敗する例です。

beerの発音



billの発音




レストランでご飯を食べることは避けて通れませんので、正しく発音できるように直しておきたいですね。


空港や飛行機の中で

空港でチェックインする際に、利用する航空会社のカウンターがどこかわからない場合があります。場所を尋ねようとして、航空会社の名前を告げても通じないかもしれません。たとえば、今はなくなってしまいましたが、コンティネンタルエアライン航空(continental airline)などは、発音するのが難しいです。


飛行機に乗っているときや空港での会話でも注意が必要です。たとえば、機内サービスで水をもらう際、waterが通じないことが多いです。waterは「ワラ」、「ゥオラ」くらいの感じで通じます。

waterの発音





飛行機を降りて税関を通る際には行先を尋ねられることがあります。地名は上でも紹介したように通じない場合がありますので気を付けましょう。オーストラリアのパース(Perth)、アメリカのシアトル(Seatle)などは通じない可能性が高い単語の一つです。Perthは「R」の発音と「th」の発音がネックになります。


Seatleはアクセントが「ア」にあります。日本語のように「シ」にアクセントを置いてしまうと通じません。最後の「le」も注意が必要で、「シアトーォ」という感じで発音すると通じます。

Perthの発音




Seatleの発音



ホテルのフロントと話がかみ合わない

大きなホテルの場合だと、ホテルから空港や特定の観光地を結ぶシャトルバスが出ていることがあります。このシャトルバスを発音するときに通じないということがよくあります。「シャトーォ」と発声するとうまくいきますが、カタカナ発音的に「シャトル」というとなかなか通じにくいです。

shuttleの発音




海外のホテルに宿泊してときどきあるのが、お風呂のトラブルです。水が出ないなどクレームを言わなければならないこともあります。このときに気を付けたいのがお風呂(bath)の発音です。バスと言ってしまうと乗り物のバスと勘違いされて、バスの発着時間を教えられるという笑えない話もあります。thの音が出せるように気を付けましょう。


発音とは違いますが、ホテルで使う言葉は和製英語がたくさんあります。たとえば、フロント、モーニングコール、お風呂で使うリンスはいずれも和製英語です。どれだけ発音良く言えても通じません。今までとは逆のパターンですね。正しくはそれぞれ、reception、wake-up call、conditionerですので、あわせて覚えてみてください。



多くの日本人をネイティブ並みの発音に変えた教材

英語発音を改善するために、教材を使用すると効果を早く実感することができるようになります。カタカナ発音や日本人訛りの特徴を熟知したアメリカ人言語学者による発音の矯正教材があります。


25年にわたって日本人を指導し、多くの日本人がネイティブ並みの発音ができるようになっています。また、多くの企業や教育機関で教えたり、ハリウッド映画に進出した日本人の発音の指導にもあたっておられます。


ネイティブのようにきれいな英語を話したいという方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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