英語は3語で伝わりますのレビュー


「たくさん英単語や構文を覚えたにうまくしゃべれない」、ということはないでしょうか。また、「TOEICの点はいいんだけど、しゃべるのは苦手」という人も多いかもしれませんね。


これまで学校でたくさん英語を習ってきましたが、どちらかというと読む方や理解する方に主眼が置かれていたため、使いこなすためのアウトプットの仕方を習ってこなかったように思います。

しかし、この「英語は3語で伝わります」を読んでとてもびっくりしました。なぜなら、英語で言いたいことを伝えるために、少ない語数で、しかも明快に内容が伝わる英語の組み立て方が書かれていたからです。

内容について、レビューをご紹介したいと思います。




どんな人におすすめ?


1.たくさん英単語や構文を覚えたにうまくしゃべれない人
2.英語でメールを書いたり、英作文ができるようになりたい人
3.TOEICの点はいいんだけど、しゃべったり書いたりするのは苦手
4.日本人的な英語を脱却したい人
5.伝わる英語をしゃべりたい人




日本人が使いがちなパターンを捨て、英文の組み立て方が変わる


「3語で伝わります」というタイトルを見て、最初は簡単にしゃべれるようになるためのまやかし的な内容かなと思ったのですが、読み進めるうちに私が大間違いであることに気がつきました。


日本人はやたらとbe動詞を使った英文を組み立てて会話をしたり、It is 〜 to構文などを使いたがる傾向にあるようです。実際、私もそのような癖があったので、ものすごくドキっとしました。


そのような英語を使っていると、英語っぽくないと感じたり、そもそも伝わりにくい場合もあります。しかも、英文が組み立てづらく、テンポのよい会話ができずに盛り上がらないというデメリットもあります。


そこで筆者は3語による英会話を提唱しています。この3語が何であるかは本を実際に読んでいただいた方が良いと思うので、ここではあまり詳しくは解説しませんが、これまで私たちが学校で習ってきた英語のパターンを捨てて、動詞に重きを置いた方法を使って英文を組み立てていきます


特に、意味が明快になる動詞を使います。こうすることで、より語数が少なくなって英文が簡単になり、しかも伝えたい内容が相手にテンポよく明確に届くようになります。


学校で習ってきた英語を使って会話をしたり英文を書いたりしていると、途中から組み立て方がわからなくなって迷宮入りしそうになりますが、動詞に重きをおいた3語のパターンを使えば、簡単に話せてしかも内容も明快になります。


日本人的な英語を脱却して、英語の発想に近づく方法とも言えます。




確実に伝わるための3語の英語の組み立て方がわかる!


書籍の中で、実際に3語で明快に伝えるための例文や動詞の紹介、そして、練習問題などが豊富に紹介されています。


これでパターンをつかんで練習をすれば、わかりやすい英語を簡単に使いこなせるようになれそうです。




学校英語のいらないところ、活かすところがわかる


著者は3語による英語を提唱していますが、学校英語を完全に否定しているわけではありません。


英語を話したり書いたりするためには、必ずしもすべてが必要なものとは限りません。ただ、関係代名詞や動名詞などはとても重要ですし、より詳しい内容を伝えるためには必要です。


「英語は3語で伝わります」の中では、学校で習った英語で切り捨ててしまっても大丈夫なもの、逆にしっかりとおさえておかなければいけないことについても、詳しく書かれています。


学校の勉強の中でもどれを使えばいいのかがわかります。私は特に時制のところが勉強になりました。学校では現在完了進行形など、たくさんの時制を習いましたが、押さえておけばいい時制がわかり、とてもすっきりしました。




まとめ


英語でしゃべったり、文を書いたりするときにどのように考えたらいいのかが、この本を読んでよくわかりました。内容もよく練られていてとてもわかりやすかったです。


ただ、この方法を使いこなすためには、ある程度動詞を知っていたり、覚える必要があるのは事実です。また、3語にプラスしてより詳しい内容を伝えるためには、必要最低限の文法の知識も必要となります。


完全な英語初心者よりは、ある程度単語を知っている、文法も少しわかる、というような方が向いているように思いました。


「たくさん英単語や構文を覚えたにうまくしゃべれない」、「TOEICなどの試験の点はまずまずなんだけど、しゃべったり書いたりするのは苦手」というような人におすすめの本です。



 英語は3語で伝わります




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